【地酒コラム – 連載中】第11話 ふる里の地酒を愉しむ~秋田編

2021/02/12
冬の寒さは厳しく豪雪地帯として有名な秋田県は、「米の秋田は酒の国」というキャッチフレーズがあるように日本有数の米どころ、酒どころです。
県内には47 の酒蔵がありますが、秋田のお酒は、秋田美人の肌のようにきめが細かくなめらかで、口当たりのやさしい淡麗な味わいが特徴です。また、生酛仕込み、山廃仕込みといった味の深みを追求した造りに取り組む酒蔵も増えて来ています。

秋田の旅酒の蔵元である天寿酒造は、マリーゴールドやベゴニア、なでしこ、アベリアなどから採取した花酵母を使った造りが特徴で、芳醇で軽快な旨口の味わいになっています。
秋田の旅酒は、武家屋敷通りと美しい桜並木で有名な“みちのくの小京都”と称される角館や田沢湖周辺の売店で販売されています。


県内には全国的に有名な温泉地「乳頭温泉郷」がありますが、日本最後の秘湯とも言われており、温泉ファンにとって一度は訪れてみたい温泉地です。温泉郷は、鶴の湯、妙乃湯、黒湯温泉、蟹場温泉、孫六温泉、大釜温泉、休暇村乳頭温泉郷の7つの湯、7つの宿からなっており、「湯めぐり帖」で様々な泉質の温泉を楽しむことができます。

秋田の郷土料理と言えば「きりたんぽ鍋」や「しょっつる鍋」、日本三大うどんのひとつ「稲庭うどん」が有名ですが、天寿酒造がある由利本荘にはご当地グルメ「本荘のハムフライ」があります。お酒のつまみにもぴったりです。
秘湯の温泉巡りとあわせて、ご当地鍋と地酒とのコラボレーションを楽しまれてはいかがでしょうか。