【地酒コラム – 連載中】第13話 ふる里の地酒を愉しむ~山形編

2021/03/10
山形県と言えば、佐藤錦のさくらんぼ、ラ・フランス、葡萄をはじめたくさんの果物が四季を通じて栽培されており、「フルーツ王国」と呼ばれていますが、県内には53もの酒蔵があり「酒造王国」でもあります。山形のお酒は、豊かな水で醸し出される多彩な味わいが特徴です。

旅酒の蔵元である和田酒造は、かつて紅花の集積地として栄えた川北町にある創業1797年の老舗酒蔵で、少量で高品質、心の伝わる酒造りを目指す酒蔵です。
山形の旅酒は、山形空港や銀山温泉街の売店で販売されています。銀山温泉は、NHK 連続テレビ小説『おしん』の舞台になったことで一躍脚光を浴びて、全国的に有名になった温泉地です。
県内の市町村すべてに温泉があることから、山形は「温泉王国」とも言われています。県内では銀山温泉、蔵王温泉、かみのやま温泉などが人気ですが、日本海側の庄内地方にある「湯田川温泉」もお勧めです。湯田川温泉は、鶴岡にあるこじんまりとした温泉地ですが歴史も古く、湯量も豊富な温泉です。


冬の季節は、鱈(たら)を使った郷土料理「どんがら汁」が名物で、体の芯から温まります。
また、鶴岡に加え同じ庄内地方の酒田には、たくさんの酒蔵がありますが、酒田は今や「ワンタンメン」の激戦地区としても人気のエリアです。
お酒に温泉、フルーツの“三冠王”山形県を思う存分満喫されてはいかがでしょうか。