【地酒コラム – 連載中】第14話 ふる里の地酒を愉しむ~宮城編

2021/03/24
宮城県の仙台は、都会的な雰囲気と昭和の文化が混在する都市です。県内には39の酒蔵がありますが、宮城のお酒は酒造米や食用米を使用した多彩な酒造りが主流で、口当たりがよく、さらりとした飲み口の淡麗辛口が特徴です。
宮城の旅酒の蔵元は、伊達家ゆかりの城下町、大崎市にある森民酒造ですが、長期熟成酒にも取り組む酒蔵です。宮城の旅酒は、“仙台の奥座敷”と呼ばれている作並温泉にある老舗旅館「鷹泉閣 岩松旅館」で販売されています。折角ですので立ち寄り湯とセットで訪れることをお勧めします。作並温泉は、湯量が豊富で「美人づくりの湯」として評判の高い温泉です。


居酒屋は“通称ぶんよこ”文化横丁の路地裏にある「源氏」がお勧めです。お酒一杯ごとに異なるお通しがセットになっていて、ひとり4杯まで酒と肴を楽しむことができます。店内は大きなコの字型カウンターになっており、割烹着姿の女将さんがひとりで手際よく切り盛りしているのが印象的です。
ここでは、郷土料理と主に東北地方の地酒を堪能することができます。また、遠く離れた尾張半田にある旅酒の蔵元、中埜酒造の「國盛(にごり)」が定番メニューになっています。旅酒を介して宮城仙台の居酒屋と遠く離れた愛知半田の酒蔵とのコラボレーションを楽しまれてはいかがでしょうか。