【地酒コラム – 連載中】第18話 ふる里の地酒を愉しむ~長崎編

2021/05/27
三方を海で囲まれた長崎県は、東シナ海からの暖かい対馬海流の影響を受けて、全体的に温暖で寒暖差の小さい気候です。また、壱岐、対馬、五島列島をはじめ大小600もの島々を有しています。

長崎と言えば、壱岐が麦焼酎発祥の地であることから、焼酎のイメージが強いですが、島原半島や北松浦半島を中心に17の日本酒蔵があります。
長崎のお酒は、島原の湧き水や雲仙の伏流水を仕込み水に使用した造りで、軽快な口当たりと甘口の味わいが特徴になっています。長崎の旅酒の蔵元、山崎本店酒造場は、島原で130年以上酒造りを続ける老舗の酒蔵ですが、元々は酢や醤油、ロウを製造する蔵でした。現在は、日本酒をはじめ焼酎にリキュールと 100 種類以上のお酒を醸造しています。

長崎では異国文化との交流を通じて多彩な食文化が育まれました。代表的な郷土料理に「卓袱料理」、「ちゃんぽん」、「皿うどん」、「トルコライス」、日本三大うどんのひとつ「五島うどん」などがあります。県北の佐世保には、佐世保が発祥の地「レモンステーキ」や「佐世保バーガー」があります。
また、山崎本店酒造のある島原の郷土料理には、海と山の幸の具材で煮込んだ「具雑煮」、さつまいもで作った麺の「六兵衛」、「島原の手延べそうめん」、島原の伝統スイーツ「かんざらし」などがあります。

島原半島には島原温泉に加えて、雲仙・小浜温泉がありますので、湯巡りとあわせて郷土料理と地酒のマリアージュを堪能されてはいかがでしょうか。