【地酒コラム – 連載中】第24話 ふる里の地酒を愉しむ~茨城編

2021/08/25
茨城県は、関東地方の中では寒冷な地域に属しています。県内には、久慈川水系、那珂川水系、筑波山水系、鬼怒川水系、利根川水系周辺に51の酒蔵が点在し、その数は関東地区で最多となっています。寒冷な気候と豊かな水系の水源を利用した酒造りで、茨城のお酒はスッキリとしたやわらかい味わいが特徴です。

旅酒の蔵元、吉久保酒造は水戸藩の経済の中心地として栄えた水戸市にある老舗酒蔵で、鯖をより美味しく食べてもらうために造られた鯖専用の日本酒「SABA de SHU(サバデシュ)」という珍しいお酒を醸造しています。茨城県は鯖の水揚げ高が日本一を誇る「サバ大国」でもあります。

茨城県には、日本三大名園のひとつ「偕楽園」などの観光名所がありますが、穴場スポットとして、シルバニアファミリーの世界観を十分楽しめる屋外型のテーマパーク「こもれび森のイバライド」があります。
茨城県の特産品と言えば「水戸納豆」ですが、代表的な郷土料理に「そぼろ納豆」があります。納豆に切り干し大根を合わせた伝統的なお惣菜で、お酒の肴にもピッタリです。また、“西のふぐに、東のあんこう”と言われるほど「あんこう料理」が名物で、特に冬の味覚「あんこう鍋」は絶品です。

関東地区の酒どころ茨城県の酒蔵めぐりに加え、郷土料理と地酒とのペアリングを満喫されてはいかがでしょうか。