【地酒コラム – 連載中】第26話 ふる里の地酒を愉しむ~群馬編

2021/10/13
群馬県は関東地方の中では内陸県のため、夏は蒸し暑く、冬は寒い気候です。特に冬に見られる北西風は「上州のからっ風」として有名で、「赤城おろし」とも呼ばれています。
県内には33の酒蔵が点在し、上毛三山の赤城山、榛名山、妙義山や利根川の伏流水や湧き水を仕込み水に利用した酒造りが行われています。群馬のお酒は、総じてなでるような優しい味わいが特徴です。
群馬の旅酒は、草津温泉にほど近い長野原にある老舗酒蔵、浅間酒造が運営する「浅間酒造観光センター」内の売店で販売されています。また、施設内には酒造り資料館も併設されており、酒造りの歴史や文化を学ぶことができます。

    



県内には草津、四万、伊香保、水上の四大温泉地をはじめ多くの温泉地があることから、群馬は「温泉王国」とも呼ばれています。
穴場スポットとしては、りんごの産地で有名な月夜野に1軒宿の温泉旅館「みねの湯つきよの館」があります。電気を消して月の明かりだけで浸かる内風呂の「月光の湯」はなんとも言い難い風情があります。

代表的な郷土料理には、煮込み麺料理の一種「おっきりこみ」や日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」、B級グルメでは「高崎パスタ」などの麺類が名物で、群馬は「粉もの文化」の大国とも言われています。高崎のパスタ大会で、見事キング・オブ・パスタに輝いた老舗のイタリアンレストラン「シャンゴ」がお勧めです。

    

    群馬のご当地グルメ「おっきりこみ」