【地酒コラム – 連載中】第37話 ふる里の地酒を愉しむ~兵庫編

2022/03/24
兵庫県のほぼ中央を東西に横切る中国山地を境にして、北部は日本海側気候で降水量が多く、南部は瀬戸内海式の温暖な気候です。また、兵庫県は日本三大杜氏のひとつ「丹波杜氏」と名門「灘五郷」を抱える全国屈指の銘醸地です。加えて、最高級の酒造好適米「山田錦」の一大生産地でもあります。

現在、県内には94もの酒蔵がありますが、兵庫のお酒は六甲山系の伏流水「宮水」を使用した造りで、芳醇でふくよかな味わいが特徴です。兵庫のお酒は、「灘の男酒」とも言われています。
兵庫の旅酒の蔵元、名城酒造は、姫路にある創業以来150年も続く歴史ある酒蔵で、播州一の生産量を誇ります。代表銘柄に「名城」がありますが、世界遺産の名城「姫路城」にちなんで命名されています。

   


また、県内にはB級グルメや温泉地などの観光名所がたくさんあります。
代表的な郷土料理には「神戸牛」やイノシシ肉の「ぼたん鍋」、B級グルメには「明石焼き」、焼きそばとご飯とのハイブリッド「そばめし」、名城酒造のご当地には「姫路おでん」などがあります。
また、県内には、太閤秀吉も愛した日本最古の名湯「有馬温泉」、多くの文豪が愛した「城崎温泉」、吉永小百合さん主演のNHKドラマ「夢千代日記」の舞台になり一躍有名になった「湯村温泉」などがあります。

日本一の酒どころで、歴史ある酒蔵と名湯めぐりを楽しまれてはいかがでしょうか。