【地酒コラム – 連載中】第42話 ふる里の地酒を愉しむ~福井編

2022/06/09
福井県は日本海に面していることから日本海岸式の気候で、冬場は雪が多いものの気温はそれほど低くない地域です。
現在、県内には47の酒蔵がありますが、福井のお酒は、白山山系の良質の雪解け水や九頭竜川の伏流水を仕込み水に使用した造りが主流で、淡麗の飲み口ながら上品で繊細な味わいが特徴です。
福井の旅酒は、越前酒乃店「はやし本店」で販売されていますが、だだ単に仕入れたお酒を販売するのではなく、「瓶の向こうに見える風景」を伝えてもらえる酒販店です。それ故に、造り手の想いが飲み手にも伝わり、お酒との出会いが思い出や感動につながります。

郷土料理としては、鯖をぬか漬けにした「へしこ」が名物で、酒の肴にぴったりです。
また、県内屈指の温泉地として「関西の奥座敷」と呼ばれる「あわら温泉」があります。温泉街には「湯けむり横丁」という屋台村があります。屋台村には、おでん、焼き鳥、串揚げ、お好み焼、餃子、ラーメン、フレンチなどの専門店が出店しています。各店舗は座席数が9席ほどの狭いスペースではありますが、店主との語らいや地元の人達との交流もあり、他では見られないアットホームな雰囲気に溢れています。
地元民と旅人との交流の場、屋台村で楽しいひとときを過ごされてはいかがでしょうか。