まず初めに、私が全国の旅酒を巡るスタンプラリーに挑戦しようと思ったきっかけについてお話しをしたいと思います。
たまたま鎌倉駅前の書店で「旅酒 ガイドブック 」を手にした時、もともと私は旅行が好きで全国の温泉地や酒蔵巡りをしていましたので、肌感覚でこれなら行けると思いました 。
全国の温泉巡りをするきっかけになったのは、札幌国際大学/松田教授の著書「温泉教授の日本百名湯」(光文社)という本を手にしたことでした。内容は、全国の温泉地の中でも特に歴史のある温泉地が紹介されており、温泉の泉質も源泉100%という本物の温泉が紹介されています。 特に、私がこの書籍で感銘を受けたことは、「お風呂は体を洗う場所、温泉は心を洗う場所 」というフレーズでした。今では訪れた 温泉地 の数 は 約 200 ヶ所に上ります 。
次に酒蔵巡りのきっかけになったのは、ワインのソムリエ田崎真也さんの著書「本格焼酎を愉しむ」(光文社)という書籍を手にしたことでした。最初は田崎さんが書籍の中で紹介している焼酎のテイスティング結果を確かめるため、飲食店で本格焼酎を実際に飲んでその味を確かめるのが目的でしたが、いつの日かそれが焼酎を造っている人に会って、どのような気持ちでこのお酒を造っているのかを確かめる気持ちが強くなり、全国の酒蔵巡りをはじめるようになりました。 全国の酒蔵 焼酎・日本酒 を巡って、「本当に美味しいお酒とは、造り手の気持ちが飲み手に伝わるお酒、飲み手の心を酔わすお酒」だということに気がつきました。
また、折角、旅に出るならその土地の郷土料理と地酒を楽しみたいという思いで、居酒屋巡りも併せて行うようになりました。今でも参考にしている書籍に太田和彦さんの著書「居酒屋百名山」(新潮文庫)があります。この本の中で、「食堂はお腹を満たすところ、居酒屋は心を満たすところ 」と太田さんが述べていたフレーズに感銘を覚えました。
以上の要因がすべて兼ね備わったものが、まさに「旅酒(旅+酒)」だった訳です。私の価値観にぴったりとはまったものが「旅酒」だった訳です。
さて、旅に出かける前に旅の計画を練るのも旅の楽しみのひとつと言えますが、次のブログでは旅酒全国制覇に向けてどのような視点で旅の計画を策定したかをお話したいと思います。「 段取り八分、仕上げ二分」という 格言がありますが、旅も同じだと思います。