【地酒コラム】熊本県は焼酎?日本酒?

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2021/06/21
九州の中央に位置する熊本県は、「水の国」とも言われています。
人口約74万人の熊本市地域では、その生活用水資源100%が地下水であり、世界的にも稀有な水資源に恵まれた地域です。

熊本県は焼酎?日本酒?

その名が世界的なブランドである球磨焼酎の産地は、日本三大急流の一つ球磨川流域、熊本県南部の人吉球磨地域で500年にわたってつくり続けられている米焼酎。良質な水、その水で栽培される米でつくられる球磨焼酎は、お米の香りが楽しめる蒸留酒です。

  



その歴史に比べると、現存する熊本県下の日本酒(清酒)蔵の歴史は比較的新しいといえます。

熊本では長らく「御国酒」として赤酒が重宝されていました。冬でも比較的温暖な熊本地域では清酒づくりは広まらなかったといいます。
それが20世紀に入り、熊本税務監督局に野白金一氏が着任したことをきっかけに、熊本における清酒づくりの技術が大きく発展しました。大正、昭和時代には、熊本の日本酒が鑑評会で日本一、上位を席巻したこともあります。

  




現在、熊本県下には、日本酒をつくる蔵が10あります。
前に示した球磨焼酎とほぼ同じ緯度で天然醸造最南端の日本酒がつくられています。 

それぞれの地域の歴史、文化、物語と共に今に伝わる日本酒です。ぜひ一杯。

※次回、【地酒コラム】熊本・阿蘇小国の日本酒づくり に続きます