【地酒コラム】地酒は土地の歴史・文化を語る存在

2020/12/10
旅酒では「旅で出会う日本の地酒」として、全国各地で50種類以上の地酒をリリースしています。
純米酒もあれば純米吟醸酒もあり、その多くは「日本酒」にあたるお酒です。
しかし中にはウイスキーや焼酎・泡盛といった蒸留酒や、梅酒もナインナップに並んでいます。
「地酒」というと日本酒を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?


日本酒は古くから日本の文化に溶け込み、神事や祭事に欠かせない存在です。
稲作が伝わり米を主食とするなかで、米からできた酒が発見され、今日の酒造りに繋がっています。
そのような背景もあり「酒」といえば日本酒、「地酒」といえば
その土地の日本酒、と多くの人が認識しているでしょう。

では日本酒以外のお酒を「地酒」と呼んで良いのでしょうか?
国語辞典で確認すると、「地酒」は「その土地で作られる酒、その土地独特の酒、いなか酒」
といった記述で説明されています。
「いなか酒」も「田舎で醸造した酒、地酒」という意味です。

つまり日本語として考えると、「地酒」という言葉は日本酒だけに限らないようです。
ならば日本酒以外のお酒であっても、その土地で長く親しまれていれば「地酒」と呼べるしょう。

旅酒でリリースされている地酒が、なぜその土地の地酒となったのか。
それを知って味わえば地酒への理解が深まり、単なる嗜好品に留まらず、地域文化を学ぶ機会にもなるでしょう。