【地酒コラム – 連載中】第54話 ふる里の地酒を愉しむ~高知編

2022/12/08
四国では最大の面積を誇る高知県ですが、総面積の85%が森林になっています。また、東西に長い地形で700㎞にも及ぶ海岸線を有していることから、平野部では黒潮の影響で冬場も温暖な気候ですが、山間部は冬の寒さは厳しくなっています。現在、県内には18の酒蔵がありますが、高知土佐のお酒は、四万十川や吉野川などの一級河川の清流の恩恵を受け、飲み飽きしない淡麗辛口が特徴です。また、高知の酒は、「土佐の辛口」とも言われています。

旅酒の蔵元、司牡丹酒造は県内では老舗の酒蔵で、「源・和・創・献」を蔵の社是にしています。「源」は創業者をはじめとした先人たちとの心のつながりを、「和」は調和の心、「創」は需要の創造、「献」は社会への貢献を意味しています。

高知の旅酒は、高知市内の「ひろめ市場」内にある酒屋で販売されています。ひろめ市場は、和洋中様々な飲食店が約40店舗、お土産屋に洋服屋などの物販店約20店舗が混在する、言わば大きな屋台村のような施設です。好きな店舗から好きな料理やお酒を買って、好きな席に座って土佐の郷土料理を楽しめる施設です。
土佐の代表的な郷土料理には、「酒盗」や「かつおのたたき」などがありますが、共にお酒の肴にはぴったりです。特に、「かつおの塩たたき」がお勧めです。また、土佐のB級グルメに「鍋焼きラーメン」があります。
地元民で賑わう市場の屋台村で、土佐のソウルフードと地酒とのマッチングを満喫されてはいかがでしょうか。