【地酒コラム – 連載中】第52話 ふる里の地酒を愉しむ~香川編

2022/11/10
香川県は四国の北東部に位置し、全国で2番目に面積が小さい都道府県です。南は讃岐山脈、北は瀬戸内海に面しているため、典型的な瀬戸内海式の気候で、年間を通じて晴天の日が多く雨量が少ないのが特徴です。

現在、県内の平野部を中心に9つの酒蔵が点在していますが、地元産の酒造米を使った造りで、香川のお酒は甘口でやわらかな飲み口が特徴になっています。
旅酒の蔵元、西野金陵は創業以来300年以上も続く歴史ある酒蔵で、江戸時代から「讃岐のこんぴら酒」として、地元民はもとより金刀比羅宮参りの人々に愛飲されているお酒です。また、「酒造りは造る人の心の在り方、酒造りは人の和、蔵淨ければ自ずと酒清し」を座右の銘にしています。

香川県は降水量が少ない気候のため、小麦を使った食の文化になっており、代表的な郷土料理に、日本三大うどんのひとつ「讃岐うどん」や「小豆島の手延素麺」などがあります。香川の「讃岐うどん」に、秋田の「稲庭うどん」、長崎五島列島の「五島うどん」が“日本三大うどん”と呼ばれています。また、その他にも冬場の定番お惣菜「まんばのけんちゃん」、酢と山椒の香りが食欲をそそる鰆の「押し抜きずし」、そら豆を使った「しょうゆ豆」などがあります。

香川の食文化に触れながら地酒を満喫されてはいかがでしょうか。