【地酒コラム – 連載中】第34話 ふる里の地酒を愉しむ~滋賀編

2022/02/10
滋賀県は三方を1000メートル級の山々に囲まれ、中央部には日本最大の琵琶湖を擁する盆地のため、内陸性の気候になっています。現在、県内には56もの酒蔵がありますが、滋賀のお酒は鈴鹿山系や比良山系の伏流水を仕込み水に使用した造りで、濃醇でやわらかな味わいが特徴です。
滋賀の旅酒の蔵元「喜多酒造」は、江戸時代より200年以上も続く歴史ある酒蔵で、「たおやかなお酒を醸す、味わい深い麹で醸す、酒造りの心で醸す」をモットーに酒造りを続けています。また、代表銘柄に『喜楽長』がありますが、飲み手に喜んでいただき、楽しく酒を飲んで長生きしてもらいたいという思いで命名されました。

   


代表的な郷土料理に「ふなずし」や「近江牛」、B級グルメに「サラダパン」などがあります。
「ふなずし」は、数か月塩漬けした鮒を更に近江米などの米を詰めて熟成発酵させたもので、滋賀県の伝統食になっています。「サラダパン」は、コッペパンに刻んだたくわん漬けをマヨネーズと和えてサンドしたものですが、地元では絶大な人気を誇っています。
また、滋賀県の銘菓に「叶匠寿庵」や「たねや」があります。バームクーヘンで有名な「CLUB HARIE(クラブハリエ)」は、たねやの洋菓子部門のブランドです。

琵琶湖クルーズに加えて滋賀の郷土料理と地酒のペアリング、スイーツを満喫されてはいかがでしょうか。