【地酒コラム – 連載中】第48話 ふる里の地酒を愉しむ~島根編

2022/09/08
島根県は鳥取県と同様に県の全域が日本海に面し、日本海側気候の比較的温和な気候です。島根県は全国で鳥取県に次いで2番目に少ない人口ですが、日本酒の消費率は全国トップクラスです。また、出雲の酒伝説が日本最古の「古事記」にも残っており、日本酒発祥の地とも言われています。現在、県内には41の酒蔵があり、良質の米と水を使用した造りで、島根のお酒はふくよかでキレの良い味わいが特徴です。

島根の旅酒の蔵元、板倉酒造は出雲地方で創業以来140年以上続く老舗酒蔵で、代表銘柄に『天穏』がありますが、「無窮天穏」という文言に因み命名されたもので、永遠の平穏を願う気持ちが込められています。今、出雲地方で注目されている酒蔵のひとつです。

島根の郷土料理には、しじみの名産地である宍道湖の「しじみ汁」、トビウオのすり身を筒状にして炭火で香ばしく焼き上げた「あご野焼き」、日本三大蕎麦のひとつ「出雲そば」などがあます。
また、国宝になっている松江城の堀川近くにお勧めの小料理屋「湖粋(こいき)」があります。季節に応じた旬の郷土料理に出雲地方を中心にした地酒も豊富に揃っており、料理とお酒のマリアージュを堪能できるお店です。