【地酒コラム – 連載中】第9話 ふる里の地酒を愉しむ~北海道編

2021/01/14
国内では最大の面積を誇る北の大地、北海道ですが、かつて道内には200近い酒蔵があったことをご存じでしょうか? 
北海道は寒冷な気候が酒造りに適した土地になっています。
現在では、大手酒造メーカーで生産された清酒の道内への進出もあり、酒蔵の数は16蔵に激減しています。
北海道のお酒は、良質な雪解け水と地元産の酒造米を使った造りが主流で、軽快でスッキリとした味わいが特徴です。


 

わけても、旭川にある旅酒の蔵元、男山酒造は江戸時代から続く名酒「男山」の伝統を引き継ぐ老舗酒蔵で、今では北海道を代表する銘柄となっています。
また、男山酒造には「酒造り資料館」が併設されており、「男山」のルーツが遠く離れた関西の伊丹であることなど、男山酒造の歴史と文化を学ぶことができます。
北海道の旅酒は、資料館の中の売店コーナーで販売されています。


旭川には富良野、美瑛といった景勝地に加え、動物の生態をそのまま観察できることで人気の旭山動物園がありますので、蔵見学と合わせて立ち寄られてはいかがでしょうか。


 


旭川でお勧めの居酒屋は、孤独のグルメで紹介され一躍有名になった「独酌三四郎」、
味は本格割烹・価格は大衆居酒屋の「天金」など、いずれも北海道の郷土料理と地酒を堪能できます。

また、北海道のお土産と言えば、帯広の「六花亭」や小樽の「LeTAO(ルタオ)」が定番ですが、旭川が本店の壺屋総本店の焼き菓子『き花』もお勧めです。