【地酒コラム – 連載中】第20話 ふる里の地酒を愉しむ~宮崎編

2021/06/23
宮崎県は太平洋の暖かい海流「黒潮」のお陰で、1 年を通して温暖な気候です。また、西側にある九州山地の谷間から豊富で良質な水がいくつもの川となり日向灘に向かって流れています。この温暖な気候と豊富な水の恵みで、地域ごとに異なる作物が栽培されています。

県内には38の酒蔵がありますが、そのほとんどが焼酎の酒蔵で日本酒の酒蔵は2軒のみです。
宮崎でお酒と言えば、焼酎になります。宮崎の焼酎は、やさしくやわらかな味わいが特徴ですが、芋焼酎をはじめ、地元産の麦、そば、米などの原料を使って多彩な焼酎を醸造しています。地域別の特性として、鹿児島に近い南部では芋焼酎が主流で、大分に近い北部では麦焼酎、熊本に近い西部では米焼酎、宮崎の中心部ではそば焼酎が醸造されています。
宮崎県は知る人ぞ知る“焼酎ワールド”なのです。
旅酒の蔵元、神楽酒造は焼酎を醸造している酒蔵で、匂いや手触り、味や音など五感を研ぎ澄ませて酒造りを行っている酒蔵です。

宮崎の代表的な郷土料理に「地鶏の炭火焼き」、「チキン南蛮」、「冷や汁」、「かつおめし」などがあります。宮崎県は、近海のカツオ1本釣りの漁獲量が日本一です。特産品には「宮崎牛」や「マンゴー」が、B 級グルメに「肉巻きおにぎり」、「辛麺」があります。

自然に恵まれた食材の郷土料理と本格焼酎とのマリアージュを満喫されてはいかがでしょうか。