【地酒コラム – 連載中】第21話 ふる里の地酒を愉しむ~熊本編

2021/07/07
熊本県は、県内全域が太平洋側気候に属し温暖な気候ですが、冬と夏の寒暑の差は厳しく、冬場の気温は寒冷です。「火の国」熊本には、白川水源や菊池水源をはじめとした名水がたくさんあり「水の国」とも言われています。

  



熊本と言えば「球磨焼酎」のイメージが強いですが、豊かな水に恵まれた熊本では、古くから日本酒の酒造りも盛んに行われていました。特に、もろみを搾る前に木炭を入れる手法で造られる「赤酒」は酒造りのルーツになっています。現在、県北地域を中心に12の酒蔵がありますが、「協会9号酵母」は熊本が発祥の地で、大吟醸ブームの火付け役となりました。

また、県南部の人吉・球磨地域には24の焼酎蔵があります。国際的ブランドの「球磨焼酎」は、アメリカの「バーボン」やスコットランドの「スコッチウイスキー」、フランスの「コニャック」「シャンパーニュ」と同じ文化的価値があります。


  


熊本の代表的な郷土料理と言えば、「馬刺し」に「辛子レンコン」、「太平燕」、「熊本ラーメン」、「高菜めし」などがあります。
また、熊本には全国に知られる「黒川温泉」をはじめ「人吉温泉」や天草の「下田温泉」、八千代座がある「山鹿温泉」などの温泉地があります。また、県内最古の温泉地に「日奈久温泉」がありますが、お勧めの宿は老舗旅館の「金波楼」です。
地元八代産の「晩白柚」を湯船に浮かべた日奈久温泉の冬の風物詩「晩白柚・風呂」に浸かって、リフレッシュされてはいかがでしょうか。