【地酒コラム – 連載中】第22話 ふる里の地酒を愉しむ~鹿児島編

2021/07/21
鹿児島県は、種子島、屋久島、奄美大島、最南端の与論島など26もの離島を擁しているため、南北の距離が600㎞にも及ぶ広域県です。そのため、気候も温帯から亜熱帯にまたがり、屋久島などの一部地域では冷温帯に属し、県内に3つの気候帯がある世界的にも珍しい県です。

鹿児島でお酒と言えば、“芋焼酎”のことで、現在の酒蔵数は113蔵、銘柄数にして2000種類以上あります。まさに鹿児島は「焼酎王国」です。また、奄美群島のみで製造が許可されている「黒糖焼酎」がありますが、口に含むと黒糖のやさしく甘い香りが広がります。

旅酒の蔵元、大口酒造がある伊佐市には、「焼酎」の二文字が書かれた日本最古の資料が残る群山八幡神社があり、“焼酎のふる里”として知られています。今日では、「薩摩焼酎」は、ボルドーやコニャック、スコッチなどと同様に WTO(世界貿易機関)により産地の呼称が認められています。

鹿児島の代表的な郷土料理に、刺身や塩焼きをはじめとした「きびなご料理」、魚のすり身を揚げた「つけあげ(さつまあげ)」、奄美の伝統料理「鶏飯」、B級グルメに「鹿児島ラーメン」があります。鹿児島のラーメン店では、注文品が出てくるまで漬物を食べて待つスタイルが一般的です。

豊かな自然と黒潮がもたらす鹿児島の食文化に触れながら焼酎を堪能されてはいかがでしょうか。