【地酒コラム – 連載中】第43話 ふる里の地酒を愉しむ~岐阜編

2022/06/23
本州のほぼ中央に位置する岐阜県ですが、昔は北部の飛騨国と南部の美濃国に分かれていた影響で気候風土や食文化が異なります。北部の飛騨地方は内陸性の寒冷な気候で、南部の美濃地方は太平洋側の温暖な気候です。また、お酒は飛騨高山では濃醇なコクのあるタイプ、南部の美濃地方では淡麗な味わいが特徴です。

現在、県内には60もの酒蔵がありますが、使用する米や水、製法も異なることから、蔵ごとに個性が強いのが特徴です。
岐阜の旅酒の蔵元、三輪酒造は、創業200年を超える歴史ある酒蔵で、造りの90%以上が「にごり酒」という「にごり酒」に特化した酒蔵です。また、濃醇で米の旨味が詰まったお酒を醸している酒蔵です。


飛騨地方の郷土料理には、漬物を焦げ目がつくまで炒めて味噌・醤油で味を調え、卵でとじて鰹節と紅しょうがを添えた「漬物ステーキ」、味噌を朴葉に乗せてネギなどの薬味ときのこなどを混ぜて焼いて食べる「朴葉味噌」があります。いずれも酒の肴にはぴったりです。
また、飛騨高山のご当地ラーメンに、映画「君の名は。」で紹介され一躍全国区になった「高山ラーメン」があります。「高山ラーメン」は、極細のちぢれ麺に鶏ガラのスープが絡み、旨味がありながらもスッキリとした味わいのラーメンです。

飛騨地方の郷土料理と地酒を満喫されてはいかがでしょうか。勿論、〆の一杯は「高山ラーメン」で。